ツールや尺度を載せたり、自分と同じことをしようとする人にとってなにかしらの参考になりそうなことを書き留めたりまとめたりしていきます。
*心理尺度
Paulhus & Carey (2011)のFree Will and Determinism Scales (FAD-Plus)の邦訳尺度です。 自由意志と決定論に関するしろうと信念を自由意志信念・科学的決定論信念・運命的決定論信念・予測不能信念の4つの下位尺度で測定する尺度です。作成過程と他尺度との相関関係については後藤・石橋・梶村・岡・楠見 (2015 心理学研究)[Link]に掲載されています。他の日本語版との特徴の異同についてはGoto (2021)[Link]で検討しています。 尺度の使用マニュアル(兼、後藤他(2015)の補足資料A)はこちらからご覧ください。
Tangney, Baumeister & Boone (2004)のBrief Self-Control Scaleの邦訳尺度です。 特性セルフコントロールを測定する心理尺度です。作成過程と他変数との相関関係等については尾崎・後藤・小林・沓澤 (2016 心理学研究)[Link]に掲載されています。
Davis (1980)のInterpersonal Reactivity Index (IRI)の邦訳尺度です。 共感性の個人差を共感的関心・視点取得・個人的苦痛・想像性の4つの側面から測定する心理尺度です。作成過程と他変数との相関関係等については日道・小山内・後藤・藤田・河村・Davis・野村 (2017 心理学研究)[Link]に掲載されています。 尺度の使用マニュアルは日道俊之さんのウェブサイトからご覧ください。
*ツール
Rを使ってマルチレベル相関分析や、Muthen最尤法でのMLSEMを行うためのパッケージです(lavaanがデフォルトでMLSEMに対応するようになったのであまり使い道がありませんが・・)。 こちらにアップロードされています。devtoolsパッケージを使ってinstall_github("gikuyakat/MLLaVar")と実行すると使っていただけるはずです。 うまくインストールできない場合はこちらからzipファイルをダウンロードしてパッケージをインストールするか、こちらからソースコードをダウンロードして読み込んでお使いください。 関数についての説明はこちら、マニュアルの分析で使っているテストデータはこちらです。